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2019.1.17お知らせ, 中高年しごと物語いしかわ

中高年しごと物語いしかわ~私の人生の2本柱。なぜ働くのか~

74歳という年齢に思わずびっくりしてしまうほど、若々しく素敵なNさん。現在、介護施設でお年寄りが召し上がる食事の材料切込みの仕事をしています。

1年ほど前までは、高齢者向け生活支援サービスの会社でお年寄りの通院送迎・お話し相手等をされていました。お話好きなNさんはそのお仕事が大好きだったのですが、身体的な介助を要する場面が少なからずあり、体力面でご家族から心配されたため転職することを決められたそうです。

当時は73歳。もう働いてない方も多い年齢の中でお仕事をお探しされた理由をお聞きすると、「仕事での達成感ってなんか違うがいね。仕事でしか得られないものだと思います。」とのこと。疲れて帰ってきても、今日もやり切った!と思えるのだそうです。「時間の束縛があるからこそ、家事もちゃっちゃとやろうと思えます。家庭もそれなりに充実していますが、やはり社会と接点があるとメリハリができますね。」Nさんの若々しさはきっとそこから来ているのだろうと思えます。

Nさんが一番長くされていたお仕事は工業ミシンの縫製工で、当時会社にとって心臓部ともいえる部分でした。その為、縫製工のほとんどは女性でしたが優遇されていたそうです。Nさんが仕事から達成感を大切にされているのは当時会社の要として頑張って来られた経験からかもしれないと思いました。

「そうそう、私の人生でもう一つ、これをやった!と言えることは“育てる”ことでしたね」Nさんは娘さん2人を育てた後、仕事が忙しかった娘さんを手助けするためにお孫さんの子育てもかなりされたそうです。そしてなんとこれまでに7匹の犬を飼っていたご経験があり、現在も猫を飼っているとのこと。しかもそのほとんどがペットと購入したのではなく、家に迷い込んで来たんだそう。「私、そういう子達を見捨てることはできないんです」動物たちも守ってくれる人を嗅ぎ分けるのだと思いました。Nさんの周りにはたくさんの愛が溢れているように見えます。それだけプライベートが充実していても、仕事を通しての社会との関わりを大事にされているようです。

Nさんの今後の夢をお伺いすると「東京オリンピックと大阪万博を家族と一緒に見に行くことですね。両方とも人生で2回行くことになるから。」偶然にも初の東京オリンピックの際は東京にお住まいで、大阪万博の際は大阪にお住まいだったそうです。オリンピックの時は写真屋さんをしていたお友達のところに毎日毎日たくさんの現像注文が入り、万博の時は会場が出来上がっていく様子を日々眺めていたそう。まさに歴史を間近で体感されたNさんのお話は、映像でしか知らない世代の娘さんやお孫さんにも好評だそうです。娘さん、お孫さんもそういったお話を聞いた上での初めてのオリンピック・万博は、より面白く感じることでしょう。

「今の仕事ももちろん良いことばかりではありません。主婦として包丁を握って来た経験を活かせる仕事ではありますが、やはりお仕事として提供するとなると適当にはできないので今でも日々勉強です。」「それと、古い考え方なのかもしれないのですが、仕事をする上で整理整頓は基本だと思うのに、リーダーが一番その辺りに無頓着だったりする。年長者として、注意してあげたくもなるのですが、年長者としてそこをグッと押さえて丸くおさめたりします」育てる、ということに多く携わってきたNさんだからこその我慢強さのように感じました。「それでも月10日でも、5日でもいいから、働きに出ることは私にとっては良い刺激なんです。仕事と育てる、それが私の人生の2本柱ですね」このようにはっきりと自分の人生の柱について語れる方は実はそう多くはないと思います。そしてこう語るNさんの笑顔は本当に素敵で、輝いて見えました。私もNさんの年齢になった時に、同じように胸を張って話せる人生を送りたいと思います!

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