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2020.3.16お知らせ, ブログ/活動報告, 中高年しごと物語いしかわ

中高年しごと物語いしかわ ~私が新しい職場で前を向けた理由~

 

現在 65歳のYさんはにこやかな表情の中にきりっとした印象のある方です。現在小松空港で警備や手荷物検査等の仕事をされています。Yさんとお話していると、ご自分の立場や社会の情勢をしっかりと見つめることに長けていらっしゃる印象を受けます。

「私は大学卒業後、15年間信用金庫に勤め、その後物流業界に長く席を置くことになりました。65歳で再雇用を終えるまでに、その後のことを色々と考えました。関連会社や知っている人に相談しようと思ったり。」でもYさんはそうはしませんでした。「本当に必要とされているのであれば声が掛かるはず。声が掛からなかったら自分で探そう。それに見合った収入で構わないから。」

 

Yさんは再雇用を終え、県の主催する中高年シニア向け就職イベントに参加しました。そこで紹介されたのが今の空港でのお仕事でした。「就くまではそんなに難しい仕事じゃないだろうと思っていました。やってみてダメなら他を探そうぐらいの気持ちもありましたし。でもやってみたら大変だった。」ご自分より、ひと回りもふた回りも年下の若い男性に手厳しく指導されたそうです。「管理職をしていたプライドもありましたので、そりゃもう落ち込みました。」

 

ひと口に警備と言っても空港には様々な仕事があったそうです。「手荷物を瞬時に仕分けする仕事があって、それは2秒で判断しないといけないんです。あと、お客様が金属を持っていないかどうかは5秒。その2つはどうしても厳しくて外して欲しいと会社にお願いしてみました。そうしたら外してくれた。」その後も振り分けられた業務の負担が厳しくなり退職を相談した時も「ちょっと待って。今の吉田さんならこれはどう?」と対応してくれたそうです。

 

「一時期は退職を考えていたのに、今では資格取得を目指すようになりました。航空保安検査員2級という資格です。」業務にも大分慣れられたそうですが今でも先輩に知識も経験も及ばない、とYさんは言います。「先輩と自分を比べると、若い時と違い自分が適応できないことが多くあると、否応なく思い知らされます。ただ、慣れてくるとその先輩や上司といえども完璧ではないと感ずるし、自分が勝る部分もあると思えることが結構楽しかったりします。」

Yさんは以前から英語が趣味で、かなりの会話力をお持ちでした。「英語だけはできる。それが心の支えになりました。でも、小松空港は台湾のお客様がメインですので、今は中国語を勉強中です。」

 

そんなYさんに60代から新しい仕事にチャレンジする方々にメッセージをお願いしました。「60歳から65歳くらまでは、それなりに雇用の需要もありますし、適応していく能力が残っている方が多いかと思います。65歳過ぎてもまだまだ働けますが、本人が思っているほどには異業種・異職場に対応できない感じがします。ただ、今は人手不足ですから、律儀で義理堅い勤務態度というのは評価されるのだと思います。僕も任されたシフトを真面目に勤めていると信頼されているとまでは言えないかもしれませんが、あてには、されていると感じることが増えてきました。」

 

「語学であったり、限られた1分野の知識であったり、気づかいであったり、何かしら同僚や先輩より優れた部分を一つは持つこと。プライドを持てる部分や、得意とする部分があればおのずから前向きに行動できると思います。あと先輩からの注意は忍耐あるのみです(笑)」

 

 

 

Yさんのお話からはご自分が今出来ること、出来ないことをしっかりと見つめ、そこから何をすべきかを常に考えていらっしゃる姿勢が伺われます。1,2年後には中国語で台湾からのお客様をおもてなしするYさんの姿をお見掛けできそうな気がします。Yさん、応援しています!

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