古く、伝統を守る世界に

少しながら身をおかせてもらっている。

その世界でのこと。

いちばん嫌いなことをひさびさに聞いた。

「最近の若いものは、何にも知らない。」

自分が直接、言われたわけではないけど

いつもこの言葉に違和感を感じる。

自分達が伝えられていないだけ。

そのように思えてならない。

生意気なようで、すいません。

でも本気でそう思う。

長い時間を過ごし

多くの経験をされている方にとっては

下の人間は頼りなく思えるかもしれない。

努力が足りない点も、たくさんある。

ただ、多くのことを経験されている方には

伝えていただく責任もある。

もっと、本気で伝えてほしい。

どのように、伝えていくか。

伝統の良さを、分かりやすくシンプルに。

誰にでも分かりやすい言葉で、

共感できるビジョンを掲げ、（実現したいこと）

その背景・理由を語る。

これが出来ているかどうかで

伝わりが違う。

このことをコミュニケーションを取りながら

伝えていくと伝統は必ず残る。

いいものに、さらに発展する。

自分はそう思う。

パソコン道場樂で人に教える・伝えるという

仕事をさせてもらって、その難しさは

スタッフ一同、日々実感している。

理解を頂けないとき

分からないとなげいていては

そこに発展はないし、

樂が実現したい未来に到達するのは

不可能だと思う。

必ず、自分達のやり方、伝え方が

他にないのか。違わないのか。

そのようなことを考え

日々、改善していくことで

自分自身も成長出来るし

伝統が残っていくのだと思う。

下の人間が知っていて

上の方が、知らないこともたくさんある。

もし互いがこの姿勢で

自分の持っている知識を

伝え合った時、

古き良き、そして

残さなければならない伝統は、

必ず残り発展するのだと思う。