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2021.2.1お知らせ, ブログ/活動報告, 中高年しごと物語いしかわ

中高年しごと物語いしかわ ~まずはやってみるという気持ち~

 

 

59歳のYさんは、石川県主催の就職支援講座にゲストとして招かれ、現在の仕事に就職されるまでの体験談をお話してくれました。どんな質問に対しても包み隠さず率直に答えてくれるYさんのお話を、イベントに参加した中高年・シニアの方々はとても楽しそうに聞いていました。

 

Yさんは事務職・製造業を経て、クスリの販売業を約10年頑張っていました。しかし日中から夜遅くまでの長時間労働に疲れ、転職することを決意します。辞職して一年ほどはハローワークに足を運んでいたそうですが、今後どのような働き方をしようか決めかねていました。そんな折に、ハローワークの職員から紹介を受けたのが中高年向けの職業訓練コースでした。「私の年代向けのものもあるんだ。それなら受けてみよう」と、弊社が開講している職業訓練に参加することになりました。そのコースは、パソコンに関する知識・技術を3ヶ月勉強した後、1ヶ月の実習(職場体験)を行う内容でした。「同じ年代が集まる訓練だったので、難しい授業もあったけど楽しく通うことができた」とお話してくれました。

 

Yさんの実習先は派遣会社でした。事務作業を任されたそうです。ここで転機が訪れました。Yさんの働きぶりを気に入った派遣会社に「会社に登録して仕事を探してみないか」と誘われたそうです。何ごとも好機であると考えるYさんは「ここで仕事を探してみるのも良いかもしれない」と、前向きに登録してみることに。すると、早速お仕事を紹介してもらいました。Yさんが紹介されたお仕事は『スーパーで早朝の荷受け・品出し』でした。

 

職場見学に連れて行かれ、朝6時からの勤務と言われて、「ええっ?」と最初は面食らったそうです。「でも嫌だなって思ったのは3秒だけ。次にはやってみようと思いました。私の信条は“断らない”だったのです」また「職場のシニアの方々に指示を出したりまとめたりする、フォローの役目をYさんに是非やって欲しい」と言われたことも決め手となりました。「朝早いのは嫌だったけど、必要としてくれているのが嬉しかった。」とお話するYさんの言葉に、イベントに参加した多くの方が頷いていました。

 

現在、Yさんは鍵を任されているので業務の開始時刻は5:50です。午前中のみの仕事ですが、やることはびっちりとあるそうです。「朝一から5社ほど業者さんが来る。荷物と伝票の確認をスムーズに行わなくてはいけない。それに、鍵を任されているので雪が降っても休めない。コロナの影響を受けて閑散とはしていない、むしろ忙しくなった」と、仕事の大変さも教えてくれました。

 

 

「朝早いのは慣れる。10時には家に帰れるので、午前中に家事もできる。民生委員の業務もボランティアも集中して打ち込める生活を送れるようになった」転職して生活スタイルも変わったYさんに、お仕事探し中の方々へアドバイスをお願いしました。

 

「私は時給の金額で仕事を選ばなかった。土日働いても良いし、朝働くでも夜働くでも良かった。今は当初自分が希望していた勤務日数より数日多く働いていますが、新しい生活スタイルには慣れるものです。こだわりは持ち過ぎないことと、まずはやってみるという気持ちが大事だと思います」

 

こだわりを持ち過ぎずに、ハローワーク、職業訓練、派遣会社・・・とご縁の波に乗り求められた居場所を“断らず”仕事を決めたYさん。彼女のお話は、就職支援講座に参加した方々の心を前向きにしてくれました。イベントのアンケートにも「Yさんが生き生きしていた」「前向きに考えていて素敵だと思った」「挑戦してみることの大切さを知った」と、素敵な感想をたくさんいただきました。Yさん、本当にありがとうございました!

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