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2018.4.2お知らせ, 中高年しごと物語いしかわ

中高年しごと物語いしかわ ~「必要とされること」への、やりがい パート2~

18歳でその道に入り、現在も加賀友禅作家として大活躍されていたSさん(68歳)。

 

昔ほど着物を着る機会が減ったことを気に、仕事を辞めました。

現在は介護施設に通所される老人や子供さん達を自宅から病院・学校等に送迎する仕事を続けておられます。たまたま、テレビで見た80歳の先輩方が、介護の世界で頑張っているのを見たのがきっかけ。長く働いていくことが出来るし、自分にも出来るかな。そんな思いから、資格取得をし、お仕事を紹介されたこともあり、まず、やってみようと思い仕事をはじめました。

決断の判断基準としては、(1)出来るぞ (2)出来るかも知れない (3)やれるかどうか (4)無理だの 四段階でみるようにし、(4)でなければやってみる。悩んでいる時は躊躇せず前へ、何にでも挑戦してやってみる事だと考えています。

それでも、何故今の仕事を頑張れているかをお聞きすると、元々、好奇心が強く、人間が大好きで、人とお話をするのが大好きなんだそうです。仕事中のエピソードでは、送迎で「おばあちゃん・80歳」にお声掛けした時のこと。一人住まいだった「おばあちゃん」はとても喜ばれて色々な事をお話しされ、それ以降も何かとコミュニケーションが続きました。そんなある日、『主人が亡くなる前に作ったのですが、袖を通す事なく、その後はタンスに仕舞いっぱなしになっていた』と手編みのセーターを突然に、プレゼントされたそうです。人情味の厚い浅野さんだから、プレゼントされたのでした。着てみるととても暖かく着心地もよく、周りの方々からは似合うよと言われ、その事を「おばあちゃん」にお伝えすると、今度は心から喜んでいただけたそうです。単なる仕事だけでない、繋がりに今はやりがいを感じています。

また、プライベートでも先入観を持たず 自分の好きな様に楽しく自由に活動中。

以前の加賀友禅作家の腕前を「手描き雛人形ボランティア」の分野でも発揮されておられます。7年前の東日本大震災が起きた時に、丁度その木彫りをしていた最中だったことが、今の活動に繋がっています。映し出される映像に涙され、後日被災地に「うさぎ」の彫物を届けに行かれ、小さな子供達にとても喜ばれ、その時の感動が今も忘れられないそうです。

今の働き方は、週5~6日勤務。朝7時頃~午後3時迄の条件にしてもらい、3時以降は自分の時間を大切にされています。木彫りの他に、小説を書いたり、俳句にまで趣味の世界を広げられています。今後は、後2年間は安全運転に心がけて、元気で頑張りたいと思っています。

しかし70歳になったら再び「干支」の木彫りに本腰を入れ、出来上がった作品を被災地の方々に届けに行ける、大きな夢を語って下さいました。その夢、ぜひ叶えてください!!心から応援しています。

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