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2023.4.4トピックス, ブログ/活動報告, 中高年しごと物語いしかわ

中高年しごと物語いしかわ~人生の後半をどう生きたかで、自分の幸せが決まる~

2023年1月19日。小松にお住まいの60歳のSさんは、石川県主催の就職支援講座にゲストとして参加してくれました。Sさんは定年後に起業しました。現在、自分の会社を経営しつつ複数のお仕事を掛け持ちしています。今回は定年後も元気良く働くSさんのお話を紹介します。

 

Sさんは40才の時に転職し、定年までSEとして働いていました。取引先は役所や銀行や工場など様々で、顧客のニーズに合わせてプログラム・データ作成をしていたそうです。

定年退職する前、Sさんは有給を消化していました。まとまった時間を手に入れて最初は「暫くは登山や釣りを楽しんでゆっくり過ごすか」と考えていたそうです。しかし、Sさんはすぐに飽きてしまいました。すぐに色々と動き始めました。

「今後の働き方について悩んでいる頃に、小松で災害があってボランティアに参加した。行動することが大事だとその時に思った。とにかく家に閉じこもらないようにしようと決めた」

「工場勤務も候補に入れていたので、フォークリフトの免許も取りに行った。けれども運転が難しかったので諦めた」

「介護セミナーにも参加した。3社ほど介護施設で就業体験した。必死に生きている人達を見て色々と考えた」

実際に免許を取得しようとしたり、介護現場で体験したり、Sさんは行動に移して今後どのように働いていくべきかを考えました。Sさんは過去の就職支援講座に参加してくれたことがあります。その時の講座テーマは『シニア世代の仕事選びと働き方』でした。新型コロナウイルスによって雇用や働く環境が大きく変化する中、シニア世代のより良い仕事選びと働き方がなんなのか。講師の話を聞いている時にSさんは柔軟性が大事だと思ったそうです。

「40才で転職した時は3人の子どももまだ小学生だった。養わないといけない。だから正社員で働くという選択肢しかなかった」

「今はもう子も独立している。なので再雇用制度もあったが選択はしなかった」

「パート、フルタイム、Wワーク、起業する。今は様々な選択肢がある」

「もちろん家庭環境にもよるけれども、私は50・60代は働く選択肢が広がっていると思う」

Sさんは興味を持っていた農業の仕事にパートとして働くことになりました。そして午後は起業した会社の経営をしています。Sさんの会社は『高齢者の方向けの町の便利屋さん』で、高齢者の方々の生活をサポートしています。「つい最近は駐車場の段差を無くして欲しいと相談されて砂利を敷く仕事をした」と講座の時に話してくれました。

「今がベストな状況だとは思っていない。模索していかないといけない」

「収入も退職前の半分以下で厳しいけど、今の方が楽しいと思っている」

「シニア世代は起業という転職も有りだと思う。私は設備投資はしていない。事務所は自立して家を出た子の部屋を使っているし、パソコンだって親が使わなくなったのを使用している。小さいビジネスだったらチャレンジできる」

安定した働き方をしていた若い頃より、今が充実していると話すSさんの笑顔はとても輝いていました。

「サッカーなどのスポーツは後半が面白い。野球は一、二回目より七、八回目の攻防の方が観ていて面白い。人生もそうだと思う。50,60代以降をどう生きたか・どのように働いたかで、その人の幸せが決まると思っている。これからの後半の人生も自分で盛り上げていきたい」

仕事へ前向きな姿勢を見せるSさんのお姿に、参加者の方々からは多くの感想をいただきました!

『「ゲームは後半が面白い!」がとても印象に残っています。この先は自分の身体と相談しながらも新しい気付き・チャレンジをしてみたいという気持ちのパワーをいただいた時間でした。ありがとうございました。頑張れそうです。』

『実際に転職された方の話が聞けて参考となりました。行動が大切ですね!ありがとうございました。』

『「人生は後半が面白い、幸せか決まる」という言葉が心に響きました。就職がゴールではなく、転職のチャンスをこれからの人生に活かしていこうという意欲が伝わりました。』

Sさん、ありがとうございました!

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